□コロナウイルスとは
基本的に皆さんもよく知っていると思うのですが、説明としては山中教授の言葉を借ります。
新型コロナウイルスに感染しても、多くの場合は症状が出ないようです。症状が出る場合も大半の人では咳や発熱などの軽症で終わります。そのため、多くの人は新型コロナウイルスに感染しても気づきません。そのため、感染が急速に広がる恐れがあります。一方で、一部の患者さん、特に高齢者や糖尿病などの持病をお持ちの方には、同じウイルスが牙をむいて襲い掛かります。肺炎が急速に悪化し、多くの場合、人工呼吸が必要となります。70歳以上の感染者では感染者のうち10%近い方が、数週間以内に亡くなっています。中国の報告では、20代30代であっても感染すると500人に1人くらいは亡くなっています。普段は鳴りを潜めて多くの人に感染し、ところどころで牙をむく、非常に狡猾なウイルスです。しかし、ウイルスにも弱点があります。ウイルスは人の力を借りてのみ猛威を振るいます。人が一致団結し、賢く行動すれば、ウイルスは勢いを失います。
つまり、人を介してしか感染しなくて、健常者はほとんど無症状もしくは軽症で済むが、発症してしまった場合は死につながる恐ろしいウイルスだということですね。
賢い行動というのが、外出自粛に当たりそうです。
□コロナウイルスと医療
コロナウイルスが広まると医療崩壊に陥ると言われています。イタリアでは医療崩壊となってしまい、病床や医療従事者が足りないのでコロナが発症しても病院で治療を受けることができなくなりました。
こうなってしまうと患者に対応ができずに死者数が跳ね上がってしまうので恐ろしいと言われているのですね。
また、普通のインフルエンザと違い、潜伏期間が長い点と、1人の人からうつる数が多いことから、急速に広まりやすい点で恐れられています。
余談ですが、スウェーデンでは外出規制は行わずに、集団免疫(国民全員が免疫を獲得すること)を獲得するような戦略を取っています。
この政策は裏を返すと、死んでしまう人には死んでもらって、そうではない人たちで生き残ろうという政策であるので、日本人の感覚としては理解し難いのですが、実際に行われているようです。
スウェーデンは色々な政策が独自で、日本とは違った価値観の国だなと感じています。
https://www.cnn.co.jp/world/35153121.html
ちなみに2020年5月現在ではスウェーデンの国策は成功とは評価されていないため、追随して同じ国策を行う国はありません。
□コロナウイルスと経済
コロナウイルスで厳しいのは、病気自体が多くの命を奪うだけでなく、外出自粛で経済が止まってしまうことによりお金がなくなって自殺してしまう人が増えることだと思います。
つまり、経済か医療かという点でジレンマに悩まされるのですね。現代のトロッコ問題のような物です。
観光業、飲食業を筆頭に、不動産業、人材業、一部の業種を除いて様々な業種が大きな打撃を受けます。
そして、たくさんの会社が倒産して、たくさんの人が路頭に迷ってしまいます。過去にはリーマンショックがありましたが、それ以上の経済的影響が起こるとされており、とても深刻です。
経済が死んで自殺者が大量に出るのか、コロナウイルスで人々が病気にかかって死んでしまうのか。どれくらいのバランスを保つのかは1人1人の考え方なのではないでしょうか。
https://www.dhbr.net/articles/-/6679
□withコロナの時代
さて、暗い話をしてしまいましたが、今言われていることはコロナウイルスが完全に収束して元の生活に戻る世界はあまり想像できないということです。
・企業の相次ぐリモート化
・新たなレジャー形態
・高校時の授業もオフラインからオンラインへ
・ハンコ文化の見直し
様々な変化がありました。この変化はさらに加速していきます。一説にはエストニアのようにほとんどの公共手続きがオンラインになるのではないかということも言われています。
コロナと共生しながら新たな世界の形が作り出されていく。というのがこれからの時代なのではないでしょうか。
□世界はどう変わるか?
まず、オフラインでなくてもいいものはオンラインに変わっていくでしょう。
そして、経済への大きな傷跡を残し、産業構造すら変化させてしまうかもしれません。不動産の切り口から見ると、都会から田舎への人口の流れが見られるかもしれず、違う業界から見ても色々な変化が予測されるでしょう。
影響の予測はこれ以外にも無限に予測できるので、
「コロナウイルス (興味のある業界)」
と調べてみても良いかもしれません。それでは!