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ジョブ選考で使えるストーリーとしての戦略立案方法を京大生が解説

まずこの記事は「ストーリーとしての競争戦略」というベストセラー本を題材にしています。この本は2010年に出たのですが、10万部売れていて今でも読んでいる人が多くいます。経営戦略や新規事業創出のためのチップスが詰まっている本なので、ジョブ選考でこの本の学びを利用するとレベルの高いアウトプットが出せると思います。

□ジョブ選考は活躍できないと落ちる

 

ジョブ選考では、仕事を通してこの人が本当に活躍できるか?を見られます。面接と違って、実際に新規事業創出や既存事業の拡大といったお題を解決します。当然ながら、この人はレベル低いアウトプットしかできないなぁと思われると落ちちゃうでしょう。逆にこの人のモノの考え方は面白いとかレベルが高いアウトプットが出せるとなると次の選考に進めてもらいやすいです。

 

ジョブではコミュニケーション力や論理的思考力に加えて発想力も問われるので、色々な考え方の武器を持っていれば合格率が上がるかもしれません。

 

□ジョブ選考の基本の進め方

 

人によっては今更かもしれませんが、一応書いておきます。

 

ジョブのテーマは主に2種類あって、新規事業創出と既存事業拡大です。

新規事業に関しては、前提条件に則ってニーズの仮説を立てながら進めていきます。0から作っていくので自由度は高いです。

 

既存事業に関しては今の事業のデータを集めて分析して、課題を特定します。それを解決する施策を考えることで目標の事業利益を達成するという流れを描きます。

 

□一貫したストーリーになっているか?

 

どちらのテーマだとしても、優れた戦略を描きたいのなら、一貫したストーリーになっているのかを考えてください。

 

『戦略を構成する要素がかみあって、全体としてゴールに向かって動いていくイメージが動画のように見えてくる。

 

全体の動きと流れが生き生きと浮かび上がってくる。

これが「ストーリーがある」ということです。』

 

 

というように、ストーリーとは、戦略を構成する要素がどれだけ絡み合っているかです。

 

そして、優れた戦略というのは話をして面白いと筆者は言っています。

 

 

例えば既存事業拡大のテーマなら、現状は競合よりコスト高だけど、弊社の強みは品質だから、ロジスティックスと工場のオペレーションの課題に対して、どちらもコストカットで生産性が上がる施策を打とうといったかんじです。そして、その他の施策もコストカットに繋がる施策で連動している、みたいなのがストーリーのある戦略です。(コストカットのために合理的な施策だけでもダメなのですが)

 

 

 

逆にストーリーのない戦略は、Aの課題には、Bの施策。Cの課題にはDの施策を打とう!という結論なのですが、それぞれの施策に関連性がなくて、結局何がしたいのかわからないというような戦略です。このような戦略では打ち手同士の相乗効果が望めないので、効果が薄いです。

 

では、ストーリーのある戦略を立てるにはどうすればいいでしょうか?

 

□まずはコンセプトを決める

 

コンセプトとは、誰に、何を、届けるかという戦略の核の部分です。

 

ここからはスターバックスを例に挙げて説明します。

 

まずはコーヒーが飲める場所のそれぞれの提供価値を比べます。

 

ドトール→少しの時間休憩できる場所を与える

 

自動販売機の缶コーヒー→ただコーヒーが飲める

 

スターバックス→第三の場所を与える。

 

このようにスターバックスは、家庭・職場につぐ第三の場所を与えるというのをコンセプトにしています。だから少々高くても価値がコーヒーとは別の場所にあるので皆行くのですね。

 

ちなみにスターバックスの場合は、職場・家庭で疲れた人。というのが、「誰に」の部分です。

 

実際のワークは、「誰に」、「何を」提供するのか?というコンセプトの部分がぶれてしまっているとそこを指摘したり、まず新規事業案を出すときに「誰の困りごとを解決するんだろう?」「その困りごとに対して何を提供するのだろう?」というコンセプトから考えるとポイントが高いかもしれません。

 

ちなみにこのコンセプトは、みんなが思いつきそうにもないものがいいです。そして、実行しようと思いにくいものがいいです。スターバックスなら、コーヒー屋なのに第三の場所を提供するという具合ですね。僕が当時のスターバックスの社員なら、コーヒーをいっぱい売れよ!と言っていたかもしれません。

 

□決定的な打ち手(キラーパス)はあるか

 

コンセプトが決まれば具体的な個々の打ち手を決めます。

 

例えばスターバックスなら、

 

  • 立地をプレミアム立地に絞る
  • 従業員教育に力を入れて接客力で他の追随を許さない
  • 店舗のお洒落な雰囲気
  • 直営店方式
  • メニューにこだわりすぎない(食事目的にされてしまうため)

 

などがあります。

 

ただ、これらを羅列するだけでは、競合に真似をされてしまいます。

競合が真似をできない決定的な打ち手が必要なのですが、それを筆者はキラーパスと言っています。

 

スターバックスの場合は、直営店方式がキラーパスです。

 

なぜなら、直営店方式でないと従業員教育に力を入れることやプレミアム立地、店舗の雰囲気の維持が難しいからです。

 

こういった全ての打ち手(パス)を繋げるような決定的な打ち手(キラーパス)が出せれば、ジョブ選考でも一目おかれるでしょう。

 

□賢者の盲点か

 

そしてもう一つ大事なのが、キラーパスがいかに非合理かです。

 

というのも、誰が見ても合理的なら競合にすぐに真似されちゃいますよね。非合理だからこそ競合が真似できないものになるのです。それに加え、コンセプトにも直結しますから、その会社だけにはプラスに働くのですね。

 

例えば、スターバックスの直営店方式はコストがかなりかかるので普通のカフェショップはやりたがりません。

 

他にも、マブチモーターというモーターの会社も、ガリバーも、アマゾンもデルもこの不合理なキラーパスを出すことにより成功しました。

 

□まとめ

 

優れた戦略を立案するには、

 

  • 誰も思いつかないコンセプトを決める。
  • 全てがそのコンセプトに繋がる打ち手を考える
  • その中でもどう見ても非合理だが、決定的にそのコンセプトに向けて有効な打ち手を出す
  • それぞれの打ち手を繋げて競争優位を生み出す。

 

という風になります。

 

難しいですけど、ここまでできれば相当優秀な評価がもらえるのではないでしょうか。

 

それでは!

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